*** あとがき ***
| 最後まで読んでくださってありがとうございました。 アタシも、この本は、たいして出したいと思って作り始めたワケではないのですが、作り始めたら思いのほか、内容が膨らんでしまい、ページ数が増えてしまいました。 当初は三十ページ位で完成すると思っていたのに、本作りは、そんなにカンタンではなかったと思い知りました。 私がおもしろくもない、たいして売れそうにもないこの本を出版しようと考えた理由は、たった一つ、『ISBNまで取得して、個人で電子出版をした人は初めてみた』という、本の取材依頼がきっかけでした。 ISBNは、誰にでも取得できるし、取得するメリットはあるにも関わらず、認知が低いことにも驚きました。 私が電子本をワードで作っていると話すと、驚く人も多いです。 ワードや、アクロバットは、オフィスに広く普及していて、慣れている方も多いのです。これで、カンタンに安価に本が作れる方法があるのであれば、どうやって作ったのか知りたい人も多いと思います。 しかも、アクロバットリーダーもかなり普及していて、このタイプの電子本を読む環境も整いつつあるのです。 しかしながら、本を出版したい人が、こんなに沢山いるに、本作りの段取りに関しては、誰も教えてくれる人がいないのが実情です。 出版社さんが、情報を握っていて、教えたくないからですよね。作者さん自身に本を作られたら、出版社さん、益々、経営が大変になってしまいますから・・・。自分の首を絞めてしまうような秘密を絶対に公開したくないんです。 私は、出版社でもないし、試行錯誤の上、自力で本を作れるようになったので、その方法を教えてあげても全く問題は無いのです。そして、人の出版を請け負う予定もないので、損をするわけでもありません。 自前で作って、自前で販売するとなると、たいして売れないという現実もあります。でもね、出版社に頼んだからといって、大量に売れるというワケでもないのです。それは、誰にも解らないのです。 作家を目指す多くの方が、知りたい情報なのに、出版業界の方が、公開したくない情報(自力で作家デビューする方法)を扱った本であれば、電子本であっても、買ってくださる方も、少しはいるかもしれないというのが、この本の出版の理由です。 【自前出版本】を作っていて一番時間がかかったのは、初回の本でした。文や画像を取り込むという以外にも、ページレイアウトや、ページ番号、見出しの変更など試行錯誤を繰り返し、ムダな作業を大量に繰り返したのです。 その結果、【電子本作りは段取り八分】というのが解ってきました。 どんなモノでもそうですが、同じ品物であれば、短い時間で作れることに、価値が生まれてくるのです。 本だって同じです。 一冊目の本の制作には、とても時間がかかりましたが、段取りを作り上げてしまうと、二冊目以降は、あっという間に本をつくれるようになってきます。 ですから、本をお買い上げの皆様は、私がしてきた試行錯誤を繰り返さなくて済むように、この本と同じ『基本のフォーマット』を付録でつけておくことにします。うーん。なんて便利!! このフォーマットがあれば、あとは、文字や画像を入れてゆくだけで、どんどんと本が作れてしまうのです。 本が短時間に作れるようになってきたので、私の場合、この本を含めて、今回、3冊の本を出版します。画像が多いし、文章がほとんどないし、本作りに慣れてきたということもあります。 今では、あれもこれも本にしたいという気持ちでイッパイです。 この本を書いた私がいうのも難ですが、この本一冊読んだからといって、お買いになった方全員が本を出版できるとは思いません。(理由は、作者さんのパソコンの操作のレベルがかなり高くないと、本は完成しないからです。) それでも、中には、この通りに進めて、本を完成し、将来、作家デビューを果たせるかたもいらっしゃると思います。 電子本作りの工程は、遠く長い道のりですが、作者さんに、『出版以上の目的』があれば、必ず実現できると、私は信じています。 多くの方は、本の出版そのものが夢であり、最終目的と勘違いしているように思えます。出版が最終目的の方には、自前出版はやり遂げられないかもしれません。 『出版以上の目的』というのは、作者様それぞれだと思います。出版というのは、自分の考えを世の中に公表する一手段に過ぎません。 自前出版本は、自分の作った機械の製図を後世に残したいとか、自分が育てた、新しい花の品種や、農作物の交配の資料を写真で残しておきたいとか、砂漠を緑化するのに必要なプロセスを知りたい人に配布したいとか、世界に有益な熱い思いをお持ちの方に向いています。 金がかかるという一点で、後世にも役に立つ情報を、本に出来ない方が沢山いるのです。 自前出版には、ほとんどお金がかからないので、そういう、『出版以上の目的』をお持ちの方なら、必ず本を完成させられると私は信じています。 私の場合は、多くの方が、身近に、私の絵を飾って下さるといいなと思い、電子画集を作り始めたのです。 絵を発表するという、出版以外の目的と、それをやりとげようという、強い意志があったから、自力で本を完成することができたのだと思います。 モチロン、本作りを励ましてくださった、元出版社の方にも感謝しています。 『ここまで出来ているのですから、本にしないというのはいけません。どんな形であっても、作った原稿は、必ず本として、出版しなければなりませんよ。頑張って下さい。』 この言葉が、一人で本作りを進めてきた私を、どれほど勇気づけてくれたことか。そうして、くじけていた私のやる気を取り戻させて、本を完成させるエネルギーを与えてくれたのです。 この言葉に触れて、『自分も頑張ろう』と思い直す方も多いと思いますので、最後に、もう一度書いてみました。 今後は、自分の絵画作品の発表の場としても、電子本をどんどん活用してゆこうと考えています。 電子本であるからこそ、フルカラーで作成できます。ページを開く度に、絵や文章から自分の思いが広がってきて、嬉しくなります。 しかも、気に入った絵は、自宅のプリンタで印刷して、飾れるのです。なんて素晴らしいんだろう。 こんなに素晴らしいのに、紙に印刷しないし、自分で作れるので、制作コストはほとんどかからないのです。 この本を読んだ多くの方が、『自分の本を出したいという夢』を、叶えられるきっかけになればと思います。 二〇〇三年四月 おじゃら りか |
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